文喫 栄とは?

日本出版株式会社様および株式会社ひらく様が運営する“ 本と出会うための本屋 ”です。
2024年4月にオープンした、愛知名古屋栄の中日ビルの2Fに文喫3店舗目としてオープンしました。
アルファベットで書くと『BUNKITSU SAKAE』このような表記になります。
文喫としては、1店舗目を2018年東京六本木、2店舗目を2021年福岡天神にオープンされているそうで、この東京・福岡よりもさらに売り場面積も喫茶のスペースも広くなっているのがここ名古屋栄の店舗だそうです。
本屋と大喫茶ホールと銘打ち、本屋エリアと、A~Dまである大喫茶ホールで構成されています。
本や雑貨の購入はもちろんのこと、談話したいとき・仕事をしながら参考になる本を選びたいとき・おやつを楽しみたいとき・集中したいとき、そのときどきに相応しい、居心地のよいスペースを選ぶことができます。

文喫の想い

なぜ入場料があるのか?

それは「文喫」の想い。
本を売るだけではなく、本との出会い・本と過ごす時間に価値を感じてほしい。そんな願いがこめられています。

本との出会いは一期一会

本との出会いは一期一会。世にあるたくさんの本との出会いもまた奇跡です。わたしたちがその時間を楽しみ、出会えた本から新しい世界を見、喜びとともにその人の人生の一部になっていってもらえるように。丁寧に、丁寧に、ロジックを組み上げ演出してくださっている様は各所各所の『こだわり』に現れています。

文喫のこだわり

文喫は、選書にこだわっています。その『こだわり』をご紹介します。

こだわり その1.選書と配置

本屋を思い出してみてください。
整然と整理された空間を思い浮かべませんか?
今回、文喫の想いを体現すべくできた空間は、これまでの本屋とはちょっと違う、一期一会が散りばめられた空間になっています。文学・歴史・ビジネス・ファッション・食など、さまざまなジャンルの本を、文喫独自の視点で選書しているのです。また1冊1冊ブックディレクターが選び、よくある著者別・出版社別ではなく、単行本・文庫本・漫画も関係なく『ジャンルごと』に本を並べ、気になる本をまとめて選べるリズムを感じさせる配置です。関連性のあるものを並べていることで、ちょっとした違和感が逆におしゃれに感じる場所となっています。

こだわり その2.有料エリアでは出会いを楽しむ

有料エリアには同じ本がありません。
1冊しかないので、1冊手にすると次に並んでいる本はもう同じ本ではありません。

後ろの本も実は違う本

本との出会いを楽しんでください。

こだわり その3.本は好奇心とともに

文喫 栄スタッフさまが贈る、本との出会いは心を豊かにしてくれるアイデアで溢れています。
1つの本から、「その本が好きならこっちの本も好きかも?」と自然と興味が広がるよう、ひとつづき・ひとかたまりの本棚がいくつも連なる構成で、さまざまな角度からわたしたちの好奇心を優しくくすぐります。オススメの雑貨があったり、企業タイアップでの商品があったり、それに関連する本やブックディレクターが贈るオススメブラインドブックがあったり。遊び心が満載です。

企画展スペース

文喫 栄の本屋エリアには企業様が展示できるスペースがあります。
お伺いした時に行っていた展示は、文喫×文学ネイルブランド「et seq.」の企画「『指先に文学を纏う』展―江國香織―」でした。

ちょっと画像では見えないかもしれませんが、『指先に文学を纏う』とパネルに紹介されています。(美しい・・・)2024年5月1日に文喫 栄で先行販売された「et seq.」の羽根ペンネイルポリッシュが展示されており、ネイルカラーに合わせた表紙色をチョイスした本のディスプレイは可愛いの一言です。また文喫 栄らしさがここにも現れており、江國香織様の本だけではなく、ジャンルで関連性のある本をリズム感よく配置していらっしゃいます。
例えば、弊社であれば、ファシリティやオフィス内装デザイン・働き方などの本を文喫 栄と選び、本を通して、企業風土や理念をPRしたり、新しいオフィスでの働き方から派生したような本を文喫 栄スタッフさま方と演出を考えたりと、企画を練り展示するタイアップなどもできるということです。
ご興味がありましたらお問い合わせください^^

日本出版販売株式会社様とは

日本出版販売株式会社様

日本出版販売株式会社様は、

人と文化のつながりを大切にして、すべての人の心に豊かさを届ける。

私たちについて|日本出版販売株式会社|出版取次・出版流通 (nippan.co.jp)

こんな素敵な言葉を使命に、わたしたちに『心の豊かさ』を提供してくださっている企業様です。
略称は日販(NIPPAN)。日販と聞くと馴染みある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
創業74年(弊社と同じ!)、従業員数938人、売上高3550億円。全国各地に17もの拠点をもっていらっしゃいます。取引出版社数は3200社様、取引書店数は5000店様にも本を卸していらっしゃるそうです。

事業内容

2019年10月に日販グループはホールディングス体制へと移行されています。
新たな事業領域の成長とともにグループの輪を拡大するとしておりその事業内容は多岐にわたります。
日販グループの行っている事業は下記の通りです。

  • エンタメ事業
  • コンテンツ事業
  • 海外事業
  • 取次事業
  • 小売事業
  • 雑貨事業
  • ブックホテル事業
  • シェアードサービス
  • グリーン事業
  • グループIT

本との繋がり・新たなプラットフォーム両軸で、わたしたちに豊かさを届けてくれています。

実際のお店はこうなっている!

本屋と大喫茶ホール

冒頭でも記載した通り、文喫 栄は「本屋エリア」と「大喫茶ホール」で構成されています。
本屋エリアではブックディレクターこだわりの配置と遊び心が、有料エリアである大喫茶ホールでは好きな本に没頭しつつ、コーヒーや紅茶などのフリードリンクや購入して食べることのできるフードをお楽しみいただけます。

本屋エリア

本屋エリアには、ブックディレクターさまのこだわりがつまっています。並べ方・選書もお楽しみいただける他、文喫 栄のブックディレクターさまがテーマに沿ってセレクトした「文喫私選」のコーナーでは、中身の本がわからないように包装された本が並んでいます。「この本かもしれない・・・!」と予想してみる楽しさもあります。

中身の本がわからないように包装された本。どんな本に出会うかな?

大喫茶ホール

まずはじめに受付が必要です。
受付してとても可愛いタグをもらいましょう。

ちなみに、奥に映っているのは文喫さまオリジナルキーホルダー

大喫茶ホール入口を向くと、とても素晴らしいモニュメントのような柱が目に入ります。タイルは常滑焼きだそうです。

名古屋の喫茶店文化にもリスペクトを込めて純喫茶風に作られた喫茶ホールなので、見事なステンドグラスが迎えてくれたり、メニューには鉄板ナポリタンや小倉フレンチトーストがあり、「昭和」感に満ちています。

ではホールエリアAから順にみていきましょう。

大喫茶ホールエリアA

ホールエリアAは読居嘴広鸛です。動かない鳥として知られる嘴広鸛(ハシビロコウ)をシンボルに1人で本とゆっくり向き合える書斎のようなスペースになっています。ホールエリアB・C・Dへの入口とは別の左手にある入口となったおり独立したスペースなのも、おこもり感があります。入る前の注意事項として、会話を控えること・食事は不可であること・飲み物のみOKであること、が案内されています。1人ずつのソファ席やリクライニングチェアもあり、文学作品などが多数あるのが特徴的で、本が好きな方には特に贅沢な時間を過ごしていただけるスペースです。

大喫茶ホールエリアB

ホールエリアBは喫茶セントラルサニーです。友人と会話をしながら本を楽しめる場所で、上記のステンドグラスに迎えられる場所です。チェアも昔懐かしいような雰囲気の演出に一役買ってくれています。喫茶カウンターには文喫 栄のオープンにあたり制作した「読書の時間にピッタリな文喫オリジナルブレンドコーヒー」やデカフェなどもあったり、紅茶も選べ、ホットorアイスも選べる充実したラインナップがあり、好きな飲み物を楽しむことができます。

もちろん本の並べ方にもこだわっているため、本の返却はこのホールエリアAのラックに戻します。
本棚へ戻すのはスタッフが行っています。誰かの読んだ返却の本を見て、また違う本に出会うという楽しみもこめられています。ぜひ返本台からもお気に入りの本を探してみてください。

大喫茶ホールエリアC

ホールエリアCはPOPUPスタンドCOFFE-コッフェ-です。久屋大通公園が一望できる開放的なカフェ空間であるとともに見た目にも可愛いらしい「ピンク」色の壁面や什器が印象的な空間です。また日販が提供している年間を通して新鮮ないちごが収穫できる植物工場「City Farming」も設置されています!収穫できたらモーニングに添えるなど食べることができるそうで、育つのを見る楽しみもあります。愛知県岡崎市のコーヒースタンドTERAKADO COFFEさまが出店されており、できたてクレープなど美味しいデザートを楽しめます。

大喫茶ホールエリアD

ホールエリアDはWORK & STUDY DENGENです。その名の通り「電源」のあるワーキングゾーンとなっています。席の後ろに本棚があり、仕事のアイデアを本に求めてみたりなど本との出会いにより仕事も捗るスペースです。壁で仕切られた半個室スペースがあったり、会議室があったりと仕事に活かせる空間です。

気になる利用料は?

ここまでくると、やっぱり気になる利用料。
実は、ここだけの話、そんなに高くはありません。
通常プランでお1人様90分750円(税抜)です。

文喫 栄さま探訪、おわりに

ざっと文喫 栄さまをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
とてもお洒落で大人なブックカフェといった佇まいで、一目で好きになりました。最近はコーヒー一杯でも500円~1000円超えることがありますので、本もよめて飲み物自由だったらとても嬉しい場所でしかないです。
ただちょっとした懸念は・・90分で切り上げできるかな?ということで読み始めたら止まらないタイプの方は用事の前にちょっと寄るとかの作戦が必要かもしれません。本好きにはたまらない居心地ですのでお気をつけください(笑)
この日は、せっかく伺ったので(?)もちろん、堪能させていただきました。ありがとうございました。オープン時よりかは少し人出も落ち着いてきた、ということですがまだまだ大人気ですので、平日や夕方を狙って行ってみるとゆっくり楽しめていいかもしれません。
そうそうスペースの貸出しもしてくださるそうなので、ご興味のある方は弊社までご相談ください。
本好きな方、仕事をしたい方、ちょっとした合間時間に、ぜひご利用くださいませ^^