スナックかすがいとは?
「スナックかすがい」とは、春日井製菓株式会社様が行っているイベントです。
そのような楽しそうなイベントが開催されていたとはつゆ知らず。ご縁のあった春日井製菓社員様にお声かけいただき、意気揚々と行って参りました。
スナックかすがい様からのメッセージをご紹介します。
好奇心旺盛な大人たちが、生ビールとグリーン豆をお供に、気になる人の気になる話を聞いて楽しむ社交場、それが「スナックかすがい」です。
スナックかすがい | 春日井製菓 (kasugai.co.jp)
”かすがい”とは、「子はかすがい(鎹)」でお馴染みの、二つの材木をつなぎとめるために打ち込む、コの字型の釘のこと。
春日井製菓の社員のマスターが、異なる分野で活躍する、視点も立場も違う二人のゲストの”かすがい”となって、気になるテーマについてお話を伺います。
違う視点が交わり合った時に生まれる鮮やかな発見や深い共感を楽しむ豊かな時間を、まいにちを楽しくおいしくする会社、1928年創業の春日井製菓がお届けします。
テーマはFANとFUN
テーマ
スナックかすがい第32夜は、「FANとFUN~顧客を仲間にする横から目線~」というテーマで開催されました。
FANとFUNとは?
どうすれば「ファン」になってもらえるんだろう?
企業なら誰しも一度は考えるような、そんな疑問に、「ファン」の英語表記である “Fan” に込められた熱狂者、狂信者を意味する Fanatic と、「楽しい」や「面白いこと」を意味する方のスペル “Fun” を掛け合わせ、今回のイベントに至ったそうです。楽しいことや面白いことが人を惹きつけ、幸せな思い出が積み重なって強いブランドになるのではないか、と主催者でもあるスナックかすがい様は考えているそう。32回目のスナックかすがいでは、愛知と長野を代表する企業から、お二人をゲストにお迎えしていました。
開催概要
開店日時、という形で公開されたスケジュールは以下の通りでした。
18:00 開場
18:25 乾杯練習
18:30 乾杯本番、当店のシステムのご紹介
18:40 ゲストトーク前半(FANとは?経営とは?)
19:30 かすがいタイム(見知らぬ方と4人1組になって自己紹介&おしゃべり)
19:50 三洋堂書店からご案内
19:55 ゲストトーク後半(FUNとは?仕事とは?)
20:40 Q&A(1~3名様)
20:50 クロージング・次回のご案内
20:55 ゲストからの感想フィードバック
20:58 全員集合写真撮影
21:00 おひらき
開催場所
名古屋市瑞穂区新開町18−22
三洋堂書店 新開橋店 5F
名古屋では3年ぶりの開催だったそうで、参加者も過去1くらいにたくさんの方がいらっしゃったそうです。
登壇者紹介
“Fan”(熱狂的な支持者)と共に、”Fun”(楽しくて面白いこと)をたくさん生み出しているお二人に、仕事への向き合い方やアイデア発想の仕方、社内での立ち回り方や失敗談などなど、あれこれグイグイ訊いちゃいます。春の夜のひと時をご一緒できることを楽しみにしています。
スナックかすがい第32夜「FANとFUN~顧客を仲間にする横から目線~」 | Peatix
ということでご登壇されたのは、
- 株式会社Mizkan Holdings 執行役員 日本+アジア事業 CRM本部長 林太郎様
- 株式会社ヤッホーブルーイング よなよなピースラボ(CRM設計・CXデザイン) ユニットディレクター 佐藤 潤様
のお2人です。
■株式会社Mizkan Holdings 執行役員 日本+アジア事業 CRM本部長 林太郎様
みなさまご存じの今年創業220年を迎えるミツカン様です。林様はマーケティングやデジタルの領域でキャリアを築き上げた方であり、ミツカン様ご入社の2021年7月に合わせて新設されたCRM本部を率いているそうです。いま、生活者とミツカンが「友だち」のような関係になろうと、これまでの様々な企業活動とデジタルを結合させるべく奮闘されています。
■株式会社ヤッホーブルーイング よなよなピースラボ(CRM設計・CXデザイン) ユニットディレクター 佐藤 潤様
自ずと知れた、クラフトビール界の雄・ヤッホーブルーイングの佐藤潤様は、今年5年ぶりのリアル開催となる、ファンが全国から集結する野外ビールイベント「よなよなエールの超宴(ちょううたげ)」などのリアルイベントも、デジタル領域における取り組みも牽引していらっしゃいます。2021年に出版された「18年連続増収を導いた ヤッホーとファンたちとの全仕事」の著者でもあります。
美味しいおつまみ
美味しいビールとともにおつまみにグリーン豆!こちらは事前お申込みにて選んだものをチケットと交換できる仕組みでした。
《ラインナップ》
クラフトビール2缶(よなよな+銀河高原)&グリーン豆食べ放題¥1,600
よなよなエール1缶&グリーン豆食べ放題(もう1缶は通常ドリンク)¥1,300
銀河高原ビール1缶&グリーン豆食べ放題(もう1缶は通常ドリンク)¥1,300
通常ドリンク2缶&グリーン豆食べ放題¥1,000
クラフトビールの絶品なお味もさることながら、グリーン豆が各種味を揃えておりこれまた美味しい!
弊社社員約1名は、5袋食べたとのたまっていました。(すみません・・・)
旨塩えんどうを激お勧めいただいたので、追加で頂いてしまいました。(すみません・・・)
丸天産業参加者
営業部M、デザイン部プロモーション部S&S、未来企画室A&M の計5名が参加しました。どこに誰かはご想像にお任せします。
参加目的
スナックかすがい様について知ったのは、PRtimes様のイベントです。
他社様の行っている「面白そうな取り組み」だけど「東京での開催」というのが印象でした。
しかし今回、名古屋で開催される、というご案内をいただき、またテーマがFANとFUNということで弊社でも何か取り組みとして参考になること、考え方や意識の持ち方でアップデートできることはないか、弊社のこれからの取り組みに活かせることを1つでも持って帰ろう、と有志で参加しました。
開催の様子
それでは開催の様子をご紹介します。
まずはじめに?
弊社参加者は、乾杯のお時間くらいに会場に到着してしまい、はじめからいることができませんでした。ですが、まずは乾杯!と、「乾杯の練習」をされているところに到着。
「乾杯の練習」とは斬新でした。確かに、何も言われずただ「乾杯」すると、なんとなく前にビールを上げて、左右見るかな・・?というちょっとなんとなくの周りとの様子伺いで終わってしまいます。
そこをまずは「練習」!というのはアイスブレイクとしてもとても面白い ” 入り ” でした。
では、乾杯!
マスターと登壇者
主催スナックかすがいのマスター原様と、林様、佐藤様で用意されたスライドの言葉をテーマに語り合っていきます。参加者はそれを聞きながら、熱く情熱を持った方・第一線で活躍する方はどんな考え方をしているのか、笑ったり真剣にメモしたり・・・とビールとおつまみを片手に耳を傾けていました。周囲を見回すと、「携帯にメモ」をしている参加者の多さにびっくり。いまや時代はメモも携帯です。いつもPCを持ち歩いてメモしているのとは違います。携帯・ipad必需品のようです・・・
印象に残った言葉たち
FANになっていただくために
ストーリーを大切にする
ファンになっていただくまでのストーリーを自分の中で思い描き、そのストーリーに沿って施策を実行していく。ただ、お客様との直接の接点を増やしたり、フィードバックいただく機会を増やしながら、ビジネスではなく「ほんとうに喜んでいただきたい」という観点で実施するのが大切。
『機能的価値』も重要だがこれからの時代『人らしさ』を持った『情緒的価値』を高めていく必要があるという一面と、AIの進展する中で『どこから』『誰から』買うかといった原始的でありつつも原理的な所にフォーカスされ始めているような気がしました。
やりたい人がやる
そうでなければお客様に失礼
会社と消費者という形でステートメントしても、やっぱり属人的にはなってしまう。やりたい人がやればいい。やる気なく対応をするのはお客様に対しても失礼だ、という考え方。ただし、社内においても「やりたくなる仕掛け」は必要だ。
これができるのは、「やりたい人がやればいい」と発言する側に、社員へのリスペクトがあるからのように伺えました。リスペクトがあるから、むしろ社員も協力する、という繋がりも感じそのような繋がりを社内に作っていくことも大切だと感じました。
一発逆転ばかり求めすぎない
今目の前にいる人と向き合い、会話し、乾杯する
主役は過去ではなく今なので、今目の前にいる人と向き合い、会話し、乾杯する。そういう意味では、見知らぬ人のペルソナより、そこに居る人にトコトン聴くことが大切。
大手企業様でも、想像より地道なやり方であり弊社にも近しいものを感じたことにまず驚きがありまたそれでよいとGOサインをいただいたようでした。わたしたち次第で、それぞれの持つ信念は図らずもお客様に伝わる、という誠実さがもたらす影響力を再確認できました。
この先へも繋がる「つながり」を
スナックかすがい様が用意してくださっていたのは、熱い想いをもったお2人の掛け合いだけではありません。ご来訪の企業様同士も、これから先繋がっていけるように、このイベントからまた何か新しいことがはじまる・・・そんな「先への繋がり」も見据えた、「かすがいタイム」もご用意くださいました。参加者に掲載の写真もそんなかすがいタイムの一幕です。
参加した社員の声
今後重要なのは体験型のビジネスモデル
感じたのは、演出して製造業でも、商品そのものをPRするのではなく、作っている方々と関わりを持たせ愛着をもたせるスタイルが丸天産業とも近く、それを通じて人々がどういうつながりを持つのか?コミュニティを形成するのか?など体験型のビジネスモデルが今後重きを置くのだと思いました。
お客様へ上乗せして返す
本当に喜んで欲しいという気持ちでやっているかどうか、はとても大切で、採用面においても判断基準がミッションドリーム&ミッションカルチャーをもつ人物かを大切にし、関わったお客様には『何か』を上乗せして返せるように、という意識でいる。とても大切なマインドだと思いました。
丸天産業に置き換えると・・
1.お客様にFANになっていただく機会、演出を増やす
2.外に出て学び、交流を増やす
3.基礎力向上の学びを毎日行う
が大切だと改めて感じました。
やりたいやつがやればいい?
共感するしないの以前に、このお言葉に震えました。私としてはやりたくない人(消極的な人)をうまく巻き込むべきだと考えていたので、自分の中に新しい思考が飛び込んできた感覚です。ですが、社員の温度差が拡大しすぎてもよろしくない気もしますし、そのあたりの塩梅は常に頭に置いておこうと学びました。
費用対効果は多面的に考える
俳優を雇って広告を打つことよりも、対面でのイベントで楽しんでもらいたい。楽しい×美味しいで自社製品のPRを
という春日井製菓様にとっての『費用対効果』の考え方に新たな知見を得ました。お客様は人であるので、手段であるITやデータといったものを先行させすぎず『人らしさ』を強みとした中でどうしていったらいいのか、、考えていきたいです。
スナックかすがい様のスタッフご挨拶
スナックかすがいの運営をサポートくださった方々のご紹介が最後にありました。
なんとこの方々・・・全国各地からいらっしゃった「ボランティア」だそうで。これこそ「FAN」である方々だなと感じ入りました。
そしてなんと・・・!くじで当たった人は特別なプレゼントが・・・!ということでどうやってくじをするのかと思いきや・・・
選んだ椅子に当たりくじがついているというサプライズ!
みんなで椅子の下を覗き込みました(笑)
編集後記
スナックかすがい様へ参加したイベントレポートでしたがいかがでしたでしょうか。
どんなイベントなのか?
???と疑問符も飛び交った状態での参加でしたが、イベント進行がとてもスムーズで、予め用意されたスライドをゆっくり提示したり、すぐ切替えたりとリズムもよく、マスター側でのコミュニティコントロールが抜群で、笑いの絶えないイベントでした。
参加者との交流でも「なぜ来たのか」「今○○のFAN」というテーマがあり、それぞれの興味が見え、興味ある方々同士は今後も繋がっていく仕掛けも盛りだくさんでした。
弊社でもイベントを行っており、それは皆様方に何か良いものを・新しい知見を持ち帰ってもらおう、またその繋がりから企業様同士やパートナー様同士などなど繋がっていってほしい・・・そんな想いをもっていますが、それの大大大規模Ver.を見せていただいたように感じました。
このようなイベントへの参加を活かしながら弊社でも何かお客様に日頃の感謝をお返ししていけるよう日々取り組んで参りたいと思います。
今後とも丸天産業をどうぞよろしくお願いします。