電気を使わない自動ドアとは?

ECOドアとは

ECOドアとは、電気を使わない自動ドアです。
ピーコン・リアルエステイト株式会社様・ECOドア株式会社様が販売していらっしゃいます。
現在の商品名は「ニュートン」ですが、この前進として開発された「ミーモ」では、「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」をデザインミッションに、安心安全な無電自動ドアとして経済産業大臣賞最優秀賞を受賞(2012年)しています。
構造的にシンプルでありながら、停電時の安全性や手動での開閉が容易であること、省エネルギー性やメンテナンスのしやすさ、小さな子どもが単独で乗っても開かない・開きたい時は手で開くことができるなどの配慮のある発想と工夫で社会的インパクトを与える商品として評価されました。この「ミーモ」が改良され安全性・耐久性が増し、現在ECOドア「ニュートン」として販売されています。
こんなお悩みや検討をされている方、

  • 脱炭素・カーボンニュートラルの商品を探している
  • 電気代ゼロ、コスト削減を超長期で考えている
  • 所有施設の災害対策、合理的配慮への対策を考えている
  • 自動ドアの挟まれ事故を懸念し安全対策を検討している
  • 自動ドアのメンテナンスで困っている
  • 開き戸の開閉が重い

に、ぜひご覧いただきたい商品です。

電気を使わないのに動く理由

電気を使っていないのに開閉する理由、それは「荷重」です。
人の重さで自動で開くよう設計されており、電気エネルギーを頼らずテコの原理を応用して物理的に開閉を行います。このため停電時にも「動かなくなる」「開かなくなる」という心配がなく、また強制的な開閉力を持っていないため、挟まれ事故の心配もありません。荷重調整でお子様の通り抜け防止など用途によっても使い分けることができます。
テコの原理によって開閉する仕組み(設計)は以下のようになっています。

①踏板を踏む=体重(荷重)がかかる
②踏板に連動するレバー先端が下がる
③レバーの他端がローラーを押し上げる
④ローラーが転がって傾斜ガイドレールが移動する
⑤ガイドレールと一体のドアが開く

動画で確認してみましょう。

ECOドア原理

このように、電気を使うことなく人の体の重さを利用したテコの原理で動くようになっています。

ECOドア 4つのメリット

経済的であること

電気代がかからないため、もちろん経済的です。モーターやセンサー等の電気部品の交換も必要ありません。メンテナンスも容易なため低ランニングコストで運用することができ、長期使用が前提となる事務所店舗などでは特に経済的に運用できる試算となります。

脱炭素化にも貢献できる

政府目標でもある2030年度までに2013年当時から温室効果ガスを46%削減すること、2050年度までに現在年間12億トンの温室効果ガスを実質ゼロへ、という2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みにも貢献できます。
例えば、1日に1000人が自動ドアを利用したと仮定してみましょう。
一般的な電気自動ドアは1日に約1.12KWhの電力を消費し、この電力をCO2排出量として換算すると622g、1年間では227KgのCO2を排出することになります。もしこのCO2を森林で吸収してもらうとすると32.5本の樹が必要になります。※NEXCO中日本調べ
たった1機、ECOドアを選択するだけで32.5本もの樹木の削減になり、カーボンニュートラル社会への実現に大きく貢献できます。

有事の時にも安心できる

電気を使わない構造のため、災害時や大規模停電時も稼働することができ防災対策に最適です。
また、「荷重」で動く仕様であり強制的な開閉力を持っていないため、車椅子の方なども安心して利用することができます。令和6年4月1日から合理的配慮の提供が義務化されました。利用者にも優しいECOドアはこのような障害者差別解消法への施策としても取り入れやすい商品です。

安全に利用できる

電気・センサー・モーターを一切使わない構造のため、誤作動による「駆け込み事故」「挟まれ事故」がありません。センサーやモーターで動くものは便利ですが、誤作動を起こす可能性があるというところに危険性があります。人が踏むことで開閉するからこその「安全」もあります。

体重でECOドアの開く速さは変わるのか?

行ってきました。ピーコン・リアルエステイト株式会社様

ピーコン・リアルエステイト株式会社様は、不動産の価値や可能性を見極め、効果的かつ迅速な解決をお手伝いしてる企業様です。土地の有効活用・都市環境施設の企画開発コンサルタントや不動産のコンサルタント・不動産の売買を行っており、電気を使わない自動ドアの販売・施工という業務の一環としてECOドアを販売・施工しています。
愛知県名古屋市千種区に社を構え、開閉する自動ドアはもちろん、ECOドアです。

ということで、ピーコン・リアルエステイト株式会社様へお邪魔してきました。

試してみよう。

お話しを聞いていて疑問だったのは・・・
「荷重でドアが開くのであれば、体重の重さで開く速さが変わるのでは?」
というもの。
テコの原理なので、強い(重い)エネルギーで負荷をかけたらその分早く動くはずです。
これは試してみるしかない!と、実験させていただきました。

いかがでしょうか。
ほんの少し、1人で通る時と2人で通る時の速さの違いが変わったのをお分かりいただけましたでしょうか。遊んでいるわけではありませんが、進化した大きなカラクリのようでちょっと楽しんでしまったのは否めません。ほんの僅かでしたが思った通りの結果を知ることができ大満足であったとともに、この結果があったからこそ、上記に挙げた4つのメリットが今後の人・社会・環境にとって大きな良い影響を与えてくれることを実感することができました。
ECOドアは全国の公共施設や商業・福祉施設で利用されていますが、ピーコン・リアルエステイト株式会社様はもちろん、愛知では岡崎サービスエリア様・刈谷市ミートマルシェ中王様の出入口にも利用されておりますので、施設ご利用時にはお試しいただくことが可能です。

岡崎SA

2024ジャパン・レジリエンス・アワード最優秀賞を受賞

一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会様が開催している「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靱化大賞)」は、2014年 11 月に創設されて以来、全国で展開されている次世代に向けたレジリエンス社会構築への取り組みを発掘・評価・表彰してきました。この政府が推進する国土強靭化に向けた取り組みを表彰するアワードにて、「電気ゼロで脱炭素、災害・停電対策にも貢献する「荷重式Newton自動ドア」」として最優秀賞を受賞しています。

おわりに

ECOドア「ニュートン」をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
昔からある「テコの原理」という原理を使って開発されたドアを拝見し、模型でその機構を確認し、シンプルな構造でありながら過不足なく可動することを実際に体験させてもらい、まぁ・・・一言で言うと楽しかったです(笑)
もちろん、テコの原理ですので、建物の構造上設置ができない場所やドアガラスの重さ・大きさに制限があったりと設置する場所を選ぶことがあります。ですので、電気自動ドアが良い場所、ECOドアが良い場所、と場所によって選んでみてはいかがでしょうか。
もし設置し、「テコの原理で動いています」とパネルでも立てて置いたら、理科の実験のごとく子どもたちやカラクリ好きな人たちに大人気になるのではないかとこれまた全く本来の意図と違うところで盛り上がってしまう筆者でした。
気になった方はぜひお問い合わせください。お待ちしております♪