2月14日に岡崎のオリバー本社にて行われた「PLAYWORKオフィスツアー」に参加しました。
 株式会社オリバーはイス・テーブル等、木製家具を中心に製造・販売を行っている会社です。当社でも病院の待合ベンチや社員食堂のテーブル等、様々なお客様に納品を行っています。

 今までのオリバー製品は木製の温かみを活かしたテーブルやベンチなどが中心で、オフィスに使用するイメージはありませんでした。しかし最近は、オフィスに「居心地の良さ」「リビングテイスト」を求める流れを受けて、カフェやレストラン向け製品のノウハウを活かしたオフィス家具の製造を始めています。
 今回、新しいオフィス家具カタログの発刊に合わせて、オリバーでは本社6階に「体感型オフィス」を新設しました。体感型オフィスとは、製品を実際に使用しながら社員が働いている姿を見学できる、ショールームも兼ねたオフィスのことです。

6階エントランスと受付カウンター。
エレベーターを出ると壁一面の緑が
目に優しいミーティングスペース。

 新しいオフィスのコンセプトは「PLAYWORK(プレイワーク)」です。オフィス用カタログと同じ名前で「いきいきと働く」といった意味があります。「情報・仕事は、人を巡ってゆく」という考えから「巡るオフィス」を形にしたとの事でした。

 6階の1フロアの中で、設計・生産・営業の3つの部署に分かれており、それぞれ違った種類のテーブルを使用しています。それぞれの部署の間に人が集まる「マグネットスペース」を設けて、部署間の情報交流を行えるようになっていました。
 以下、各部署とそこで使用している家具をご紹介していきます。

オリバー オフィス向け商材カタログ「PLAYWORK」
Vol.1(左)とVol.2(右)

オリバーは病院や学校等、業種・シーン別に別冊カタログを発刊している。
オフィス向け商材カタログは今回が2冊目。

・設計・デザイン部門

新しい商品を開発、設計する部署。
ロング天板のデスクにファブリックの間仕切りを付けて個人のスペースを明確にしています。
他社には無い商品として、ミーティング用のベンチ席を途中に設けている部分が印象的でした。
隣に立ちながら会議のできる電動昇降型のテーブルを設置したミーティングスペースも設置されています。

設計部門のブース。

間仕切りではなく、部分的に間の空いたボックス型のディスプレイで区切られている。
手前の机にあるのが打ち合わせ用のベンチ。営業が隣に座りながら打合せが可能。

オリバー
カタログ「PLAYWORK」より

奥の机が部長席。

窓からは岡崎の山「村積山」と
トヨタ自動車の本社工場が見える。

オリバー
カタログ「PLAYWORK」より

ミーティングブース
「ウーム」。

電動昇降テーブルと、書きながら打合せができるホワイトボードを設置したテーブル。
その他にプロジェクターの画像が映るテーブルも設置。

オリバー
カタログ「PLAYWORK」より

・生産、調達部門

 商品や部材を生産、調達する部署。
 ロング天板デスクは大手コーヒーチェーン店に収めているものと同じヴィンテージオーク調の木製天板を使用しています。
席の周りには自由に使用できるマグネットスペースや、ミーティングスペースが点在していました。
壁面にはオリバーにて使用している家具の木材を使ったアート作品が飾られています。
これは自社製品の材料をもっと身近に感じてもらうためという意味も含まれているそうです。

マグネットスペース「チャット」。
英語で「雑談」の意味を持つ「chat」から。(オリバー本社のある三河の言葉で「すぐに」という意味の「ちゃっと」からかもしれません)
椅子の種類が多く、利用率が高いスペースとのこと。奥に見えるのが調達のデスク。

オリバー カタログ「PLAYWORK」より

ミーティング用ソファ席。

直線や直角ではなく、隣に座っても話がしやすいように角度を付けている。
家庭用のソファとは違い、話や作業がしやすい様に、座っても沈み込まない設計。

オリバー
カタログ「PLAYWORK」より

オリバー製品の木材を
使用したアート作品。

木の温かみと、緑を室内に取り込むことができる。
オリバーは以前より病院にアートを組み込む「ホスピタルアート」等の活動も行っている。
実際に現在、働く場にアートを取り入れる動きが一つのトレンドとして徐々に広がってきている。

オリバー
カタログ「PLAYWORK」より

・営業部門

実際に商品を販売する部署。
北欧家具をモチーフにしたオーク色の木製天板を使用しています。
他の部署とは違い、数字等を見ながら打合せができるように
ディスプレイを設置したミーティングスペースや、
ガラス張りの会議室が隣に設置されています。

一枚天板型のロングデスク。オイルを何層にも塗り込み独特の色合いを表現。
大型のテーブルですが揺れに強く、揺すっても全く揺れないとのこと。脚はハの字型のスラント脚に天然木のカバーを付けている。

オリバー カタログ「PLAYWORK」より

サイネージミーテイングスペース。

テーブル奥のパネルにディスプレイを直接設置して使用します。

パネルを通路側に設置すれば、通路からは打合せ内容を見られずに使用が可能。
オリバー カタログ「PLAYWORK」より

木製収納庫。

扉の部分に布地を貼ることで、単調になりがちな収納部分にアクセントと温かみを与えている。

オリバー
カタログ「PLAYWORK」より

会議室。

ガラス間仕切りで区切ることで透過性を高くしつつ、壁面の色と照明を一部変えることで他とは違った空間に仕上げている。

オリバー
カタログ「PLAYWORK」より

この他にも、

 3階のフロアには新しいオフィス用の家具が展示されていました。新しい働き方に適した家具だったり、今までのオフィス家具には無い提案がされています。

 今回のオフィス向けの家具には「可動性」「可変性」「透過性」といった3つのコンセプトがあると最初に伺い、家具の特性が活かされたオフィス作りがされていると感じました。フロア全体を一つの部屋としてとらえてる中で、3つの部署の使用する家具をそれぞれ変えて独立させています。マグネットスペースやミーティングスペースを置くことで、各部署が独立しながらも情報が断絶することなく緩やかにつながっている印象を持ちました。

手動式昇降テーブル。

モーター等機械部分が無く、キャスター付きで移動が可能。
昇降テーブルを検討中のお客様にまず使用してもらうのに適しているかもしれません。

オリバー
カタログ「PLAYWORK」より 

吸音間仕切りパネルとメッシュパーティション。

新商品コンセプト「可動性」「可変性」「透過性」が表現されている商品。
どちらも持ち運びが可能で、ミーティングブースや、こもりスペースなど、自由に組み合わせが可能。

オリバー
カタログ「PLAYWORK」より 

かこみ型ミーティングソファ。

吸音材が入っています。
今までオリバーにあったミーティングソファや他社製品に比べて柔らかな印象。

オリバー
カタログ「PLAYWORK」より 

まとめ

 オリバーは今年で創立50周年になります。今回の新商品を見て、オリバーがこれまでのノウハウを活かしつつ、オフィスワークの変化の流れに乗ろうとしていることがよく分かりました。オリバーの強みは商業施設・公共施設で様々な家具を収めてきた実績からも分かるように、公共の場で使用しても壊れにくい丈夫さ、そして特注・別注に対しての柔軟性が上げられます。
 近年、オフィス自体がただ働く場としてだけでなく、企業の宣伝活動の場、企業のビジョンを表現する場として活用される動きが欧米から徐々に浸透しつつあります。今後、地域との関わり・社会に対してのメッセージ・社長の考え方などが反映された、その企業ごとの独自のオフィスが増えてくると考えます。そういった際に「独自性を表現する家具」「働き方を変える家具」を作ることのできるオリバーは、他のオフィス家具メーカーとはまた違った独自の提案ができるのではないかと感じました。そういった独自の提案を共に行ってゆきたいと思ったオフィス見学会でした。
以上。

日経新聞2月22日朝刊。 地域経済の頁にオリバーオフィスの紹介。

左:首相官邸テーブル。
右:伊勢志摩サミットで使用されたテーブル。

どちらもオリバー製で、地元の木材から作成されている。